配線について

使用する相手をみて配線を選びましょう

シーケンサ(PLC)に電線を配線する際にサイズを選ぶポイントとして、電源、コモン、入力、出力の4つがあります。しかし、スペース的な問題もあるのであまり硬くて太い線だと収まりがつきません。

電線サイズ選び4つのポイント

ポイント1 電源

電源については、DC・AC・アナログ・ドライなどになりますが、仕様に合わせた色づかいにしましょう。

ポイント2 コモン

コモンの配線についてもDC入力程度ならば、通常1.25もあれば十分でしょう。(PやNなどですね)
仕様に合わせましょう。コモンは1.25sq以上など各社仕様があります。

ポイント3 入力

入力に関しては小さなセンサーなどは、0.3くらいから配線してしまいます。これはフラットケーブルなんかはそのくらいのサイズであるからです。

ポイント4 出力

出力ですが、一度リレーなどに受ける場合などはリレーをおこす程度の容量があればいいので、0.75とかでいいと思いますが、相手が何かによって配線を太くすることもあります。ただし、出力が接点・トランジスタ・トライアックか、またはアナログなのかいろいろあると思いますので気を付けてください。いきなり大きなバルブとかは、故障の原因になりますので注意してください。

コモンの分け方と考え方

コモン(PとN,SとRなど)はいろいろな種類がありますが、シーケンサ(PLC)のタイプにより、入出力がカードタイプか、それともすべて一体タイプかを決める必要があります。

コモンを考える3つのポイント

ポイント1 一体タイプ

特に一体タイプの場合は、コモンに対する出力が1個や2個、4個などいろいろあります。そのため、バルブはバルブで出力を固めたりランプはこの位置など決めてやると楽に配線できます。

ポイント2 コモンの分け方

運転準備回路などが入っている場合は、コモンをしっかりわけて使用する必要があります。電気図面を書く時もそのほうが楽にできます。 例えば運転準備リレーをくぐったコモンは「P1」、ただのランプは「P」などです。

ポイント3 情報の共有

何事も経験者に聞いて設計も盤作成もお互い楽に設計、配線できるようにしましょう。

コネクター等を利用して簡単に省スペース化

最近では、制御盤の省スペース化が進み中でもシーケンサ(PLC)の小型化も進んでいます。配線する際にはたくさんの電線をつなぐ為、とても狭く大変です。

そのため、専用コネクターの利用をお勧めしています。フラットケーブルサイズの電線であとは出来合いのコネクターを差し込むだけなので配線時にとても楽をできますし、盤内も見栄えよくすっきりします。またはアナログなのかいろいろあると思いますので気を付けてください。いきなり大きなバルブとかは、故障の原因になりますので注意してください。

マークチューブを長くしすぎると最近のシーケンサ(PLC)は、とても配線がしにくくなってしまいます。出来ればマークチューブも短くするといいでしょう。